「代表的な慢性疾患を知る」

慢性疾患によるメンタルの問題

疾患によるメンタルの問題

疾患によるメンタルの問題

慢性疾患にかかると、身体だけでなくメンタルにも大きな負担がかかります。疾患からくる痛みや苦しみによってメンタルの不調になると、もともと低かった日常生活の質がさらに低くなってしまいます。慢性疾患がメンタルにどのような影響を与えるのか、その原因や種類、対処法などについて考えていきましょう。

慢性疾患の影響

慢性疾患の影響

慢性疾患によってもたらされる痛みは身体的なものだけではありません。メンタルにも大きく影響します。慢性疾患による苦痛はまず、痛みや倦怠感、吐き気といった感覚的な部分に作用しますが、身体的な負担が大きくなると今度はメンタル面にも作用してきます。不安やイライラ、悲壮感など感情面の症状が強く現れるようになるわけですが、身体的な痛みや苦痛が日常的に繰り返されているため、こういった感情面の症状をコントロールするのができなくなるため、穏やかな気持ちを保つことは難しくなるでしょう。
苦痛の度合いによっては、記憶障害を起こしてしまうこともあります。記憶が曖昧になり混乱している患者さんが苦痛のあまり、サポートをしている周囲の人などに感情をぶつけてしまい、相手の反応からさらに「こころ」に深い傷を負ってしまうこともあります。当初は「疾患との闘いだけ」だったはずが、いつの間にか対人関係のストレスや孤独感との闘いになってしまうのです。

原因と種類

原因と種類

メンタル面への影響には「認知機能に関係するもの」と「そうでないもの」があります。動脈硬化によって脳細胞が壊死してしまうと、血管性の認知症を引き起こし、イライラしたり無気力になったりします。認知機能以外の影響としては、不安障害やうつ病、睡眠障害などがあります。
糖尿病や更年期障害、甲状腺機能の疾患、栄養失調などが原因でメンタル面に不調をきたす、というのもよくあることです。がんや糖尿病など命に直結するような病気の患者さんの中には、重度のうつ病に悩まされる人も少なくありません。

対処方法

対処方法

メンタル面の不調が身体面の不調からきていることが明確な場合、まずは疾患を治療することが優先されます。そして、疾患の治療と並行してメンタルのケアを進めていくことになりますが、大切なのは慢性疾患によってメンタル面にもダメージがあるかもしれないことを患者さんに丁寧に伝えることです。患者さんが自分自身に起きていることを正しく知ることで適切な治療を選ぶことができるからです。得体の知れない苦しみではなく、原因と今後の治療方法が明確になっている苦しみであれば、積極的に治療に臨めるようになるでしょう。それでもメンタル面が安定しない場合は、抗うつ剤や精神安定剤、睡眠導入剤などによる投薬治療が行われることになります。

慢性疾患病院でのお仕事

治療が長期に渡る慢性疾患は患者さんの負担も大きいため、看護師は患者さん一人ひとりとじっくり向き合いながら適切にケアしていかなければなりません。当サイトでは慢性期病院で働くにあたって看護師として必要なことや転職方法を紹介していますので参考にしてみてください。なお、当サイトに関するお問い合わせは【こちら】まで。

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