代表的な慢性疾患
代表的な慢性疾患として、「糖尿病」「高血圧症」「脂質異常症」の3つをご紹介します。糖尿病は、インスリンの働きが不十分になることによって血液中の糖が増えすぎてしまう疾患です。高血圧症は、血圧が常に高い状態になってしまう疾患です。脂質異常症は、血液中のコレステロールや中性脂肪の量に異常をきたす疾患です。どの疾患も自覚症状が少ないまま悪化してしまうリスクがあります。症状がはっきりと出る頃には、心疾患や脳疾患など命に関わる重大な病気にかかる可能性もあります。
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糖尿病
慢性疾患のひとつ、糖尿病は体内にブドウ糖が増えすぎてしまい、インスリンの働きが不十分であることが原因となって引き起こされる疾患です。糖尿病には1型糖尿病と2型糖尿病があり、発症の原因や症状、治療法などはそれぞれ異なります。糖が関係する病気なので肥満と結びつけられやすいのですが、年齢や原因によってはやせ型の人も罹患する病気です。また、それ以外にも病気の治療薬や妊娠の影響によって糖尿病になる人もいます。
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高血圧症
高血圧症とは血圧が常に高い状態のことです。診断の目安となるのは最高血圧が140mmHg以上、もしくは最低血圧が90mmHg以上です。高血圧症は自覚症状がほとんどありませんが、頭痛やめまい、吐き気、嘔吐、痺れなどの症状が出る場合もあります。ひどい場合には言語障害や意識障害を起こすこともあります。高血圧症がそのまま進行してしまうと動脈硬化が進み、さらに悪化してしまいます。その結果、心臓肥大や脳卒中、失明などが起こる可能性もあります。
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脂質異常症(高脂血症)
脂質異常症とは、血液中のコレステロールや中性脂肪といった脂質が多くなりすぎてしまう疾患です。脂質異常症になっても自覚症状がないため、そのまま放置すると動脈硬化を引き起こしてしまいます。動脈硬化を放置したまま症状が悪化すると、心臓や脳の病気、高血圧や腎臓病などのリスクが増大します。脂質異常症と診断されたら、毎日の食事量や食事内容をコントロールして血液中の悪玉コレステロールを減らしていく必要があります。